信州大学医学部附属病院 病院機能指標 2022年度

対応の速さ関連指標

関連項目 9、10、15、16

指標の解説

項目9
脳梗塞の早期リハビリテーション実施率
脳梗塞で入院し、入院後4日以内にリハビリを開始できた比率
項目10
急性心筋梗塞患者における入院当日もしくは翌日のアスピリン投与率
急性心筋梗塞の患者に対し、入院後、翌日までに再発予防薬であるアスピリンを投与できた比率
項目15
放射線科医がCT・MRIの読影レポート作成を翌営業日までに終えた割合
放射線科医によるCT・MRI の画像診断結果が翌営業日までに提出された割合
項目16
放射線科医が核医学検査の読影レポート作成を翌営業日までに終えた割合
放射線科医による核医学検査の画像診断結果が翌営業日までに提出された割合

当院の実績と全国平均値との比較

取組みが成果に現れてきています
動向を観察中
改善を検討中
自院過去5年間のデータに対する自院による評価
指標 項目 掲載値 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 評価
脳梗塞の早期リハビリテーション実施率 9 当院 90.9 88.9 90.9 87.5 93.3
平均値c 72.8 70.7 77.5 79 79.1
急性心筋梗塞患者における入院当日もしくは翌日のアスピリン投与率 10 当院 92.7 87.5 91 89.3 92.9
平均値d 89.4 89 88.8 87.9 86.9
放射線科医がCT・MRIの読影レポート作成を翌営業日までに終えた割合 15 当院 83.4 82.8 83.8 83.9 84.1
平均値a 90.3 89.9 91.8 92.1 92
放射線科医が核医学検査の読影レポート作成を翌営業日までに終えた割合 16 当院 100 100 100 99.8 100
平均値b 92 92.5 94.5 94.6 94.6
a:国立大学病院(本院)および歯学部附属病院b:国立大学病院(本院)(42大学)c:脳梗塞症例が10症例以上の大学(2018年度:35大学/42大学、2019~2020年度:36大学/42大学、2021~2022年度:39大学/42大学)d:急性心筋梗塞症例数が10症例以上の大学(2018年度~2022年度:42大学)

当院の自己評価

項目9
脳梗塞の早期リハビリテーション実施率
動向を観察中
脳梗塞で入院し、入院後4日以内にリハビリを開始できた比率
脳梗塞の早期リハビリテーション実施率
↑ 高いほど良い

脳梗塞の早期リハビリテーション実施率グラフの値は当院の実績と全国平均値との比較の表内にも記載しています。

ここ3年間はほぼ90%以上を維持しています。2022年度は過去最高となり、国立大学病院の平均に対して極めて高い実施率が続いています。本院では、高度救命救急センター、脳神経内科、脳神経外科が協力して脳梗塞の急性期治療を行っています。またリハビリテーション部と連携して後遺症の軽減と社会復帰に取り組んでおります。高度救命救急センターに於いて毎日「課題解決型多職種回診」を、集中治療領域では近年注目されているABCDEFバンドルを遵守し、重症例に対して適切な鎮静(Coordination and Choice of drugs)やせん妄管理(Delirium management)を行っています。超急性期からリハビリを行う(Early mobilization)と同時に家族も巻き込んで退院後の生活をイメージしたリハビリを開始する(Family engagement)ことによって、急性期~慢性期~在宅までシームレスなリハビリを行って後遺症の軽減を図っています。
項目の定義・算出方法
DPCデータを元に算出した、緊急入院した脳梗塞症例(再梗塞を含みます)に対する早期リハビリテーション実施率(%)です。
分子:入院4日以内にリハビリテーションが開始された患者数です。
分母:最も医療資源を投入した病名が脳梗塞の患者で、発症から3日以内、且つ緊急入院した患者数です。院内発症した脳梗塞症例は含みません。
※3日以内退院と転帰が死亡である場合は分子・分母から除きます。
単位
指標の読み方
率が高いほど、迅速な対応が行えていると言うことが出来ます。
項目10
急性心筋梗塞患者における入院当日もしくは翌日のアスピリン投与率
動向を観察中
急性心筋梗塞の患者に対し、入院後、翌日までに再発予防薬であるアスピリンを投与できた比率
急性心筋梗塞患者における入院当日もしくは翌日のアスピリン投与率
↑ 高いほど良い

急性心筋梗塞患者における入院当日もしくは翌日のアスピリン投与率グラフの値は当院の実績と全国平均値との比較の表内にも記載しています。

急性心筋梗塞患者を発症し、カテーテル治療を施行した全例に対し遅滞なくアスピリン投与を施行しております。数字が100%に満たない理由としては、急性心筋梗塞以外の疾患名で入院した後に心筋梗塞となった事例、緊急CABG・待機的CABGが挙げられます。
項目の定義・算出方法
DPCデータを元に算出した、急性心筋梗塞患者における入院当日もしくは翌日のアスピリン投与率(%)です。
分子:入院翌日までにアスピリンが投与された患者数です。
分母:最も医療資源を投入した病名が急性心筋梗塞の患者で、且つ緊急入院した患者数
※緊急入院に限り、再梗塞を含みます。
単位
項目15
放射線科医がCT・MRIの読影レポート作成を翌営業日までに終えた割合
動向を観察中
放射線科医によるCT・MRI の画像診断結果が翌営業日までに提出された割合
放射線科医がCT・MRIの読影レポート作成を翌営業日までに終えた割合
↑ 高いほど良い

放射線科医がCT・MRIの読影レポート作成を翌営業日までに終えた割合グラフの値は当院の実績と全国平均値との比較の表内にも記載しています。

CT、MRIの検査件数増加傾向および画像の高精度化に伴う画像枚数の激増傾向は本年も続いており、それを読影する放射線診断専門医が不足している状況は前年同様です。また検査待ち日数軽減のため、本院では一部のCT 検査を予約不要、読影レポート不要で当日施行しており、各科の専門医師に診断を委ねています。その状況においても放射線科診断専門医の読影効率改善の取り組みにより、読影率は前年度より向上しています。さらに、MRI検査の画像診断報告書は、放射線科診断専門医によりほぼ100%作成されています。

項目の定義・算出方法
1年間の「翌営業日までに放射線科医が読影したレポート数」を「CT・MRI 検査実施件数」で除した割合(%)です。
「放射線科医」とは医科診療報酬点数表の画像管理加算の要件に従い、経験10年以上、専ら画像診断に従事するものを指します。
単位
項目16
放射線科医が核医学検査の読影レポート作成を翌営業日までに終えた割合
動向を観察中
放射線科医による核医学検査の画像診断結果が翌営業日までに提出された割合
放射線科医が核医学検査の読影レポート作成を翌営業日までに終えた割合
↑ 高いほど良い

放射線科医が核医学検査の読影レポート作成を翌営業日までに終えた割合グラフの値は当院の実績と全国平均値との比較の表内にも記載しています。

核医学検査に関しても、SPECT-CTやPET-CTの導入に伴い画像が高精度化したため、画像枚数が増加傾向にあります。しかしながら、核医学検査は専門性の高い読影が必要とされ、本院では前年度と同様に放射線科診断専門医により100%の画像診断報告書が作成され、依頼科に提供されています。

項目の定義・算出方法
1年間の「翌営業日までに放射線科医(及び、核医学診療科医)が読影したレポート数」を「核医学検査実施件数」で除した割合(%)です。「放射線科医」とは医科診療報酬点数表の画像管理加算の要件に従い、経験10年以上、専ら画像診断に従事するものを指します。
単位
戻る